特許制度って、産業発達のために機能しているのか?
産業発達の一翼を、代理人(弁理士)である自分は担っているのか?
と、同年代の同業者A氏からちょっと青臭い議論をふっかけられました。
A氏は憤っているわけでもなく、淡々と経験談、持論を展開します。
私も熱く答えるのではなく、淡々と応じます。
理論的な理想と現実のギャップに憤るだけでなく、
理想と現実のギャップを埋める行動をできる限りしてきたからこその会話。
頑張ってきたよなあ、と肩をたたき合う年齢になったのだなぁ、と感じました。
A氏は、近い将来、一線を退きたい、とした上で、
その後にやりたいことを語ってくれました。
夢物語、ということではなく、地に足の付いた「やりたいこと」
のように聞こえました。
_ 実現可能性のある、夢のある話。
_ 実現に向けた前向きな会話は、とても楽しい。
たぶん、私もA氏と同じように、実現可能性のある夢を抱き、
実現に向かっているという自負があるから、(妄想ではない)健全な会話となったのでしょう。
その後、ちょっと分析をしてみたところ、
私は、特許制度にA氏ほど絶望していないな、と思いました。
「大学」という後進を育てる場に関わっており、
その場において「創作動機を高めるといった特許制度の効果を伝達している」
というのが、私が絶望していない理由のようです。
(2018年5月作成)