寓話「裸の王様」は、見栄や欲望を纏ったオトナが、
正直なコドモに負ける、というストーリーでした。
しかし、現実の「オトナ」の世界では「正直」を許してくれないことが多い。
_ 正直者はバカを見る
という諺が日本にはありますが、世界中に似たような諺はあるようです。
(英語では、Honest people the short straw.)
正直者は、現実に、バカを見たり、損をしたりする。
それでも本人は、自分にもウソがつけないから、
正直者が救われるという寓話を思い出したり、
こういう性格は変えられないのだ、と開き直ったりする。
しかし、「オトナ」の世界では開き直ることを(も)許してくれないこと が多い。
なにより、開き直って経済的に損をすることは、家族への責任放棄になってしまう、
という現実があります。
家族ができると成長する、というのは、その現実をどのように乗り越えるか、
を考えたり、行動に移したりすることも含まれているのかもしれません。
(2018年7月作成)