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体力の限界という退職理由

 公立中学校の教員をしていた同級生が、この春、退職しました。
教頭、校長、といった管理職への道を選択せず、現場の教員に拘った結果、『子どもと向き合う体力がなくなった』とのことでした。

 私には、結構ショッキングな出来事でした。
本人またはご家族の病気、所属している組織からの転勤や転属命令(の拒否)、脱サラによる独立、、、
といったことを理由とする離職の話は、自分の年齢の事例として、いくつも耳にしてきました。 しかし、「体力の限界」という理由は初めてだったからです。

 退職を決意した彼は、自分に課しているレベルを、自分の体力低下に合わせ(て下げ)ることをしなかったのでしょう。
仕事の質や量について、「良い加減」を探ることはなく、
自分が理想とする質や量を求めていたのでしょう。

 独立事業者である自分は、ある程度ならば自分のペースで仕事を進められるし、場合によっては仕事を断ることもできる。
そうした環境だから、体力の低下に合わせた仕事をすることができる。「体力の低下」を意識することはあっても、「体力の限界」を感じることはありませんでした。

今後の自分を客観的に考える、という機会となりました。

   (2019年3月作成)