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インテリ高齢者の特許サークル

 知り合いを介して、以下のような相談が舞い込みました。

1.相談者
 工業製品の商社を退職された方

2.相談内容
 大企業での経験を積んだ高齢者は、現役時代の経験を通じて多くの見識・経験を持っている。 勤務先では企業化できなかった「ニュービジネスのアイデア」も抱えている。
 そうしたアイデアに仲間で工夫を加えて、より優れたアイデアに育てる「特許取得サークル」を立ち上げたい。 ご相談に乗っていただけるか?
 ただし、年齢から、起業するエネルギーは無い。

 ざっと、こんな感じでした。
これに類似した話は、これまで何度か相談に応じてきました。
 しかし、自分も経験を積んできたため、非常に警戒するようになりました。

『ニュービジネスのアイデア』をビジネスにするには、

  1)アイディア創出
  2)そのブラッシュアップ
  3)特許出願、特許取得
  4)マーケティング
  5)量産化
  6)流通
  7)アフターサービス
   ・・・
  
といった、多くの段階(同時並行を含め)が必要です。
全ての段階を達成しようという意志、全ての段階について自分が引き受けるという責任感が必要だと思います。

 この相談者に私が時間を割いても、モノになることは、まずなさそうです。
 相談内容の中には、『起業するエネルギーは無い』とあるのは、
上記の4)以下をやるつもりはない、と宣言しているのに等しいと感じるからです。

   (2019年4月作成)