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お客様は神様か?

 飲食や小売りなどの業界で、
「お客は神様だろうが!」とクレームを付ける横暴者が時々、
ネット上で話題になっています。

 私の本業は代理業(特許庁へ提出する書類作成などを代理)なのですが、
 サービス業という職業は全て、
自分ができないこと、自分でやったのでは面倒なことを、
代金を支払ってお願いする、という代理業である、と考えています。
 そして、それらの仕事は、頼む側と頼まれる側との対等な契約で成り立っている、
と考えるべきだと思うのです。

頼む側(たとえば美容院のお客)は、
自分ができないこと(自分の髪の毛のカット)を対価を払って代わりにやってもらいたい
として依頼するのであるし、
頼まれる側(美容師さん)は、
対価を含め、引き受けるかどうか決定する権利があるのだと思います。

金を払えば文句ないだろう? こっちはお客なのだから神様だろ?
という考え方は、引き受ける側の意思を無視した傲慢な考え方と言えます。

 その(クレーマーのような)お客からの依頼を断ることで、
他のお客様が減ってしまう、というような心配があるから、
多くの場合に断りにくい、ということ(細かいことは色々あるだろうけれど)。
 毅然とした考えや態度ができるかどうかで、
自分に掛かるストレスの増減に関わってきます。

 と書くのは簡単なのですが、現実の事例に直面したときに、
自分は毅然としていられるのか?

 毅然としていられるように、こうした機会を通じて、
少なくとも考え方だけは毅然としておこう、と思うのです。

   以上